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地形と建築  > エクストリーム職場 / 2016

むき出しの、自然のままの激しい地形を、そのままオフィスに。運動を強いるオフィスです。

事務職の方は勤務時間のほとんどを席に座って過ごす訳ですが、座りっぱなしでは体に違和感を感じることはありませんか。
一定の姿勢を維持し続けることで、首、肩、腰のコリはもちろん、運動不足ともなりがちです。しかし実はそれだけではなく、人間は本来、起きている時間のほとんどは体を動かすようにできているわけでしょうから、とりわけ足腰を使わないでいることにより、体全体の血行不良や運動能力の低下、ひいては身体機能の低下にすら繋がるのではないかと思います。とはいえ、自宅のように気ままに席を離れてストレッチや軽い運動ができる雰囲気の職場は少ないのではないでしょうか。喫煙者の方は、席を立ち体をほぐす為の理由付けとしてタバコを吸いに行った事はありませんか。

このため、自然のままの荒々しい地形に屋根を架けオフィスとすることにより、移動の都度、強制的に運動させるという乱暴な建築物を提案してみました。バリアフリーならぬバリアフル建築です。
WiFi環境とすることで、ノートパソコンを持ち歩き、好きな場所で作業することができます。どの場所も自然の地形である為、微妙に居心地が悪く、日当たりも変化するため、ちょくちょく居心地の良い場所を物色してさ迷う事となります。また、打ち合わせやトイレ、休憩などの際も移動を伴う為、都度、否応無しに昇り降りを含めた、程よい運動をこなす事となります。地形に体を合わせるため、知らずにストレッチされ、体がほぐれる
ことでしょう。ごつごつした岩にもたれかかると、筋肉やツボが刺激されて、意外と気持ちよかったりします。不快適なようで快適かもしれません。また、岩陰等を利用することにより、注文の多い上司から身を隠すこともでき、程よくプライバシーを保てるため、自分のペースで仕事に集中することもできます。登山やアウトドアが好きな人には垂涎の環境なのではないでしょうか。

社会基盤(インフラ)にバリアフリーの考え方はとても大切ですが、生き物である人間には、本当はそれぞれの年齢や体力等による適切な負荷(バリア)もまた大切であると考えます。
本来、人類が接してきた、快適とは限らないけれども有機的で変化に富んだ環境と、現在の仕事のスタイルを融合させた働き方をしてみたいと思いませんか。

ちなみに、個人的には、硬い革靴を履かず、ちょくちょく足指などを反らすストレッチをしたり、足裏を刺激していると、さらに絶好調になる気がします。